なるほど、図面上は軒天は40mm、瓦から軒天までの厚みも35mmくらいになっているのだけど、現場ではとてもその寸法には見えなかった、向かいの切妻の家よりも厚みがあるから、樋を掛ける時に不恰好になる…ということなのです。
どこかに書いたけれど、最初は屋根材もガルバリウムにしようかと思ってたんです。
でも職人(父)の言い分では、「あんなもん駄目じゃ」(ガルバ採用の皆さまごめんなさい)。
ではステンレス屋根にすればいいのかというと、どっちにしても、金属屋根やセメント瓦は、塗装のメンテナンスが必要です。
ステンレスで、ギンピカ~なやつにすれば別ですが…。
余談ですが、実家の後付の部屋(今パソコンを使っている部屋)は、外回りはオールステンです(笑)
夏になったら外壁ごと水でジャーっと洗えます。
凄くお手軽でローコストです。
夏の日中は暑く、夕方になるとあっという間に外気温と同じに下がり、当然冬は寒いです。
殆ど外気と同じ気温なので、なんといっていいのか微妙な部屋ですが、他の部屋が土壁ですので、夏涼しく冬寒いのです。
その点、この部屋は冬でも日中日が差せばその分暖かいので、季節に応じて部屋を移動すれば…まぁまぁの住み心地といえなくもないです(笑)
雨の音が好きな人は尚いいです。
降り始めたらすぐ気が付きますよヽ(‘ ∇‘ )ノ
前置き長いですが、そんな経緯もあり、猫御殿では「釉薬瓦」を採用しました。
気になるコストですが、多分皆さんの予想よりお安いです★
参考までに、我が家の見積もりでは…
釉薬平板瓦 三州 縦桟工法 軒先水切り 切妻5寸勾配 99.84㎡
で、単価は5980円也。
これで、割れない限りは一生ものです。
ついでにちょっと引用

---ここから---
『100年瓦』石州瓦
使い捨ての時代は終わりました。
これからの社会は、リサイクルに代表される循環型社会です。
物性の品質劣化の極めて低い石州瓦は『100年瓦』という異名を持っています。
台風被害や外部からの影響による破損がなければ、最低100年の耐久力があります。
数十年後の建て替え時においても十分再利用可能です。
現に、国宝級の神社仏閣には100年を遙かに越えた瓦が葺かれています。
瓦の断熱性で省エネ
省エネ生活とは、家庭内で消費する様々なエネルギーの直接的な節約を実行すること。
塵も積もれば…それは莫大なエネルギーの節約です。
瓦は、夏の暑さ、冬の寒さを家に伝えない性質を持っています。
高気密・高断熱の住宅ではその断熱性との相乗効果で冷暖房費を節約でき、省エネに大きく貢献します。
環境のために
自然素材から創り出される瓦は、アスベストやホルムアルデヒドなどの有害物質を含みません。
また、屋根は音に対して敏感です。
薄い屋根材は雨・ひょう・あられの音を増大させ、近隣や家の中に響かせてしまいます。瓦はその堅さと重量で、音を響かせません。
超高温焼成で衝撃や酸性雨から住まいをガード
屋根材の性能を簡単に知るには、焼成温度を知るに限ります。
たとえば、ファインセラミックスの焼成温度は約2,000℃以上、外装用タイル1,250℃ 以上、素焼き陶器は1,000℃くらい。この温度差がそのまま、強さの違いとなって表れます。
石州瓦の焼成温度は1,200℃以上
粘土は高温で焼成するほど強固なものへと変化しますが、ただ単に高温で焼成すればよいというものではありません。
土には「耐火温度」というものがあります。
ある程度の温度に達する付近(1,000℃程度)で粘土は溶け出す性質を持っているのです。
石州瓦が1,200℃もの高温焼成に耐えることができるのは、焼成技術以前に、素材原料土の基礎性能の高さのおかげでず。
900~1,000℃を越えたあたりからの50℃、100℃の違いは、そのまま曲げ破壊強度・耐酸性・耐アルカリ性といった数値で表れてくるのです。
JIS規格では、屋根材の破壊強度は1,500N以上と定められていますが、石州瓦は2,644N以上の強さを誇り、その堅牢性には定評があります。
超高温焼成で色褪せ・色ムラが起きにくい
また、焼成温度は瓦の色にも大きく影響します。
新しい時はともかく、古くなれば、釉薬瓦でも変色や色ムラが少なからず起きてきます。
石州瓦は色褪せ・色ムラが起こりにくい性能を持ち、長年信頼を得ています。
---ここまで---
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「石州瓦のひみつ」より三州は石州よりも焼成温度が100℃ほど低いので、ここまでは能力はないかもしれませんが(^^ゞ
いつもご訪問ありがとうございます♪

専門外の話はさっぱりです。
やっぱり、自分の経験範囲でしか物は言えないのですね。